川島 健太
―ご入社は2010年ということですね。
もともとは公務員で郵便局に勤めており、保険や貯金など、さまざまな業務に携わっていました。ですが、実家の飲食店を継ぐことを考えて退職し、調理師の専門学校に通い始めたのです。夜学だったため、昼間は契約社員として働きましたが、それが、現在当社と契約関係にある警備会社でのガードマンの仕事でした。その中でサン・クリーンとも縁ができ、卒業する時に正社員に誘われ、入社させてもらいました。社員の皆さんが気持ちよく仕事されているのが感じられ、雰囲気もよかったので、その仲間に加わりたいと思ったのです。―街路灯部での仕事というのは、どういうものでしょうか。
東京都や区への入札により、公園や特定の道路沿いといった単位で、街路灯の新設や設備修理、LEDの取替え工事といった作業を行います。案件によってチーム編成や工期もまちまちです。長いものでは、大きな公園全体の改修工事に伴う公園灯の整備で、2年がかりで行った案件もありました。地域でいえば、当社で扱うのは、本社のある練馬区やその周辺の豊島区、新宿区、文京区からの発注案件、また、東京都の23区における案件などですね。商業地や住宅地など、環境もさまざまで、その都度、新鮮に感じます。おかげで飽きることもありません。
―このお仕事のやりがいを教えてください。
私自身、ガードマンの経験もあるので実感しますが、一般に工事や点検作業というと、交通の流れにご迷惑をかけてしまうので、中には厳しい言葉をいただくことというのもあるものです。それが、街路灯に関しては、むしろ感謝されることがとても多いんですね。そもそも、地域住民の方から「この付近が夜暗い」「明かりが点かなくなっている」といった声が役所に届いて、工事が依頼されることが多いので、工事が始まるのを待ち望まれていることが多いのです。たしかに街路灯というのは、私もこの仕事に就くまでは気にしたことがなかったのですが、きちんと点灯しているときにはほとんど意識されないものです。それが、暗かったり接触が悪くなっていたりすると、特に女性やお子さんの通行時にはたいへん不安を感じられるもの。ですから、工事を始めると、わざわざ見に来られ、「やっと来てくれたね」などと声をかけられることが少なくありません。工事が進むと「明るくなって良かった」という声も聞かれます。利用者の方から感謝の声をいただけるという、工事のなかでは珍しい仕事といえるでしょう。
また、そうした治安や安全を守るほかに、町の景観を彩る役割も、街路灯にはあります。観光に力を入れている地域などではデザインに凝っていたり、夜間は華やかな演出のポイントになることも。そうした案件に携わるのも、やりがいにつながりますね。